第95回「りんどう句会」報告

(2025年4月28日(月)鎌倉芸術館会議室にて開催)

第95回句会は15名の出席、2名の欠席投句で全17名51句の出句、16名による選句でした。当月の兼題は松本賢悟さん出題の「風船」です。

【今月の高得点句 氏名は俳号 (一部修正後)

(10点句) 行く春や優しき人の物忘れ       山田伸子

(9点句)   春雷やにはかに失せし街の色      保坂令子

(7点句)   手水鉢一杓づつの水温む        福田くにもと

(5点句)   春雷や女子会五秒だけの黙       吉崎明光

       百歳の義母(はは)のハミング花万朶      吉崎明光

       黒織部しゃが咲く寺の小間(こま)の茶事    千葉ふみこ

       里山に十色(といろ)の緑山笑ふ         田村昌恵

(3点句)  空青し孫嫁ぐ日の初音かな       藪野詠子

       桜散る先づ献杯の同期会        北村拓水

       ふくらみて叩き叩かる紙風船      前川たく

       ほつれきし聖書つくろふ春の縁      前川たく

 

次回は5月26日、兼題は保坂令子さん出題の「立夏」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。また、当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問合わせください。

                           (山田伸子記)