<第55回「りんどう句会」報告(2021年12月27日(月)開催)>
第55回りんどう句会を先月に続きリアル句会で実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は上野なをひろさん出題の「北風」です。北又は北西から吹く冷たい冬の季節風です。大陸の冷たい高気圧から日本の東海上の低気圧に向けて吹いてきます。
互選による得点句は、最高得点8点で、その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、兼題では冷たい北風の体験を詠んだ句が多くありました。
次回は、1月31日(月)にコロナ禍の状況下、ネット句会を開催する予定です。兼題は高吉よしえさん出題の「初夢」です。正月二日の夜に見る夢で、めでたい夢を見れば、その年は幸運を授かると言われています。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
8点句 晦日蕎麦同じ顔見て五十年 鈴木金平
いつからか窓拭くのみの年用意 鈴木金平
5点句 暖房の消ゆるといつも消ゆる猫 鈴木總
4点句 故郷の柚子十個入れ冬至風呂 北村拓水
着ぶくれて居眠りの夫老いにけり 高吉よしえ
3点句 一燭がたちまち千に聖夜ミサ 前川たく
着ぶくれを解きてホテルのミルクティー 田村昌恵
故郷の土の香染むる冬菜着く 福田くにもと
頁繰るかそけき音や夜半の冬 福田くにもと
恋をして黒手袋を嵌(は)めてみる 吉崎明光
(北村拓水記)