第34回「りんどう句会」(ネット句会)報告
(2020年3月30日(月)投句、4月5日(日)選句締切)
今回も玉縄事務所における句会開催はできませんでしたが、第34回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。前回に続き、15名全員に各々3句ずつ出句いただきました。
当月の兼題は藪野詠子さん出題の「山笑ふ」。樹々が芽吹き、花も咲き始め、生気に満ちた感じの春の山の様子をいいます。新型コロナウイルスの感染拡大で閉塞感漂うこのような時だからこそ明るい雰囲気の季語をという出題者の願い通りに、今回も佳句がたくさん寄せられました。下記に今回の高得点句を紹介します(3点以上、一部修正・添削後。氏名は俳号)。
なお、次回もネット句会を開催します。4月27日(月)投句締切で、兼題は北村拓水さん出題の「春惜しむ(惜春)」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。新規入会あるいは投句希望の方は、玉縄事務所宛メールで連絡・お問い合わせ下さい)。
11点句 ペダル漕ぐ子ら江の島へ風光る 田村昌恵
8点句 巣立つ子の涙(なだ)や離島の山笑ふ 吉崎明光
8点句 春燈やあす退院の本包み 小川 求
7点句 行く春や歯抜けの河馬の大あくび 浜崎かづき
5点句 野菜積むペダルの軽き春の風 山田伸子
4点句 山笑ふお洒落百まで生き甲斐ぞ 鈴木金平
4点句 倒れ伏す樹に今生の花明り 小川 求
3点句 まだまだと力む八十路や山笑ふ 鈴木金平
(吉崎明光記)