第31回「りんどう句会」報告

<第31回「りんどう句会」報告(20191223日(月)開催)>

 今回は一年の締めくくり、14名全員の出席を得て「納め句座」を賑やかに開催しました。出句数はいつも通り14名×3句の合計42句。12月の兼題は福田くにもとさん出題の「帰り花」。

小春日和の頃、春に咲く草木が季節外れの花をつけることがあります。主に桜についていいますが、ツツジやヤマブキ、タンポポなどにもみられます。人生になぞらえて、「帰り花」の本意を活かした俳句も多く詠まれています。下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部修正・添削後。氏名は俳号)。

 次回は原則通り、最終週の月曜日、127日に開催します(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は前川たくさん出題の「虎落笛(もがりぶえ)」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を出句。句会終了後に新年会を予定。

まだまだ新会員募集中です。新年を迎えて、俳句でもやってみようかと思う方、ぜひご一緒に句会を楽しみませんか。ご連絡・お問い合わせをお待ちしております(玉縄事務所宛)。

        6点:口切の茶事終へ帯を解く茶の間     千葉ふみこ

4点:戻り来てつと確かむる帰り花      高吉よしえ

4点:病室の友へ写メール帰り花       吉崎明光

   4点:壁の弾痕クリスマスマーケット     吉崎明光    

   4点:行く年や砂漠緑に変へし人       藪野詠子

   4点:円覚寺の塔頭煙る落葉焚        上野なをひろ

   4点:悼中村哲氏

一隅を照らす大きな冬の月        小川求

   3点:花好きの妹の命か返り花        上野なをひろ

   3点:着ぶくれて着ぶくれ犬と遊びけり    田村昌恵

   3点:煤逃げで混み合っている理髪店     浜崎かづき

   3点:黒豆も母のレシピや半世紀       田村昌恵

                                 (吉崎明光記)