<第18回「りんどう句会」報告(2018年11月26日開催)>
当月の兼題は「冬薔薇(ふゆそうび)」。四季咲きの冬に咲く薔薇のこと。冬枯れの中でぽつんと咲く姿ははかなげです。そのためか全体に寂しげな風情をイメージした句が多かったようです。出席者は11名。他に欠席投句3名で合計14名×3句=42句の出句。
次回は12月24日(月)開催予定(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は「柚湯」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句の投句。
当月は、皆さんの力が拮抗してきたためか、各人の好み・評価がかなり分散し、3点以上を集めた句は以下の通り6句のみでした(氏名は俳号)。
6点:愛でる人も無き廃屋の冬薔薇 上野なをひろ
6点:枯菊や喪中葉書の又一枚 高吉よしえ
5点:冬薔薇病む身の妻は頬に紅 吉崎明光
3点:結ひ髪の火影姿や酉の市 吉崎明光
3点:北風やひと息に乾す屋台酒 前川たく
3点:鵙鳴くや独り居の米磨ぎをれば 吉崎明光
(吉崎明光記)