(2024年9月30日(月)鎌倉芸術館会議室にて開催)
第88回句会は16名の出席、1名の欠席投句で全17名51句の出句、18名による選句でした。 当月の兼題は北村拓水さん出題の秋の季語「蜻蛉」です。
今月は大塚かずよさんが体験参加をされ、選句に加わって下さいました。
【今月の高得点句(同点句は兼題優先)氏名は俳号 (原句のまま)】
(8点句) すね細し愚息職就き夜長酒 小林としを
(6点句) 洞の口残る暑さを二歩で絶ち 浦野和子
ママの背に寝落ちの嬰(やや)や鬼やんま 千葉ふみこ
(5点句) 淡淡と生きてゆきたし鰯雲 石川一洋
赤蜻蛉杖つく我の先を飛ぶ 藪野詠子
低く飛ぶ蜻蛉予報士明日は雨 北村拓水
香の物添へもてなしの今年米 吉崎明光
ほうとうとたわわな葡萄母の里 田村昌恵
(3点句) 怨念の籠りし面(おもて)こぼれ萩 千葉ふみこ
底紅や籍は異国の孫娘 福田くにもと
蜻蛉追ひ落日に遭ふ少年期 石川一洋
新米に塩辛をのせ一人飯 福田くにもと
宝玉と化して唐黍軒の下 浦野和子
次回は10月21日、兼題は山田伸子出題の「秋の灯」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。 また、当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問合わせください。
(山田伸子記)