第87回「りんどう句会」報告

(2024年8月26日(月)鎌倉芸術館会議室にて開催)

第87回句会は15名の出席、2名の欠席投句で全17名51句の出句、16名による選句でした。当月の兼題は藪野詠子さん出題の秋の季語「秋の声」です。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

【今月の高得点句(同点句は兼題優先)氏名は俳号 (原句のまま)

(7点句)  小康の兆しとなるや桃を食む         浦野和子

(6点句)  客三人(みたり)帰りて庭に秋の声      山田伸子 

       鰯雲校歌で送る霊柩車            前川たく

(5点句)  ファシズムの如き八月果つるべし       石川一洋

       子に語る夫の若き日盆休み          山田伸子

       金継ぎの織部の鉢や桃冷す          千葉ふみこ

(4点句)  野仏に誰(た)が手向けしか秋の草      浜崎かづき

       入り婿のしつらひあやし盂蘭盆会       福田くにもと

(3点句)  旅心そぞろ目覚むる秋の声          福田くにもと

       店先に秋を並べる八百屋かな         高安よしえ

       送り火や母は厨に水仕事           吉崎明光

       一人往く特攻基地に秋の声          田村昌恵

       記念フォトピース忘るる炎暑かな       浦野和子

次回は9月30日、兼題は北村拓水さんの出題の「蜻蛉です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。また、当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問合わせください。

                           (山田伸子記)