第86回「りんどう句会」報告

(2024年7月29日(月)鎌倉芸術館会議室にて開催)

第86回句会は15名の出席、1名の欠席投句で全48句の出句、15名による選句でした。                当月の兼題は前川たくさん出題の夏の季語「花火」です。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

【今月の高得点句(同点句は兼題優先)氏名は俳号 (原句のまま)

(7点句)  空襲の幽かな記憶遠花火         田村昌恵

       遠花火去り逝く人の出囃子か       石川一洋       

(4点句)  ホスピスに友を見舞いて遠花火      北村拓水                                         

       海霧(じり)晴れて常より近き富士の山  浜崎かづき    

       積木めく玻璃のビル群晩夏光       渡辺伊世子

(3点句)  鉄橋を渡る夜汽車や遠花火        浜崎かづき    

       映画館表に出ればかっと夏        手島廉雲     

       終活の手を止め迷ふ母のセル       高安よしえ

       完治の日待ちしビールの開かぬまま    千葉ふみこ

       ハンディファン四条通に風生まる     吉崎明光

       水音聞き桟敷楽しむ夏料理        福田くにもと

       昼寝覚む妻のミシンのかくる音      前川たく

次回は8月26日、兼題は藪野詠子さんの出題の秋の声です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。 また、当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問合わせください。

                           (山田伸子記)