「上田一泊バス旅行」報告

                             「上田一泊バス旅行」報告記

鎌倉市と上田氏は姉妹都市となっている。創立70周年の鎌倉稲門会としては上田稲門会との交流を深めようとの企画を数年越しに計画していたが、この度、旅の会を中心に諸氏の協力を得て「上田一泊バス旅行」が実現した。11月5~6日、好天に恵まれまさに紅葉もベストシーズン。当会の参加者は、北海道や東京から馳せ参じた会員も含めて総勢15名の老壮男女。大型チャーターバスで鎌倉を出立し、一路、上田市に向かった。車中では早速各自思い思いの茶菓や昼食前酒で過ごしているうち、間もなくバスは上田ワールドに到着。元祖真田流手打ちそば「佐助」という暖簾のかかった超古民家風そば店で天ぷらそばを味わったあと、続いて「真田氏歴史館」を訪問し事前勉強。予定通り2時過ぎに上田市に到着した。

 DSC_8834_36.JPG  DSC_8838_37.JPG ⇐写真はすべてクリックすると拡大します。

   昼食「佐助」     真田氏歴史博物館前で

上田稲門会の方々が我々を出迎えてくれた舞台は「上田城址公園」。当日は「上田城紅葉まつり」の開催で大賑わい。そのような中両軍の将、小宮山幹事長(上田)と小林幹事長(鎌倉)との堅い握手による邂逅で念願の姉妹(都市)の縁による交流が成立したのであった。武者行列や鉄砲隊、爆竹などで祭りも最高潮のなか、上田稲門会ガイドの方の懇切なる案内による城址公園内の史跡巡りは、大変興味深いものだった。

 DSC_8841_38.JPG 上田城紅葉まつり 

夕刻には、上田稲門会御用達の立派な会場で、懇親交流会が開かれた。会場には姉妹都市上田市の土屋市長(S56文)の参加もあり、総勢30名を超す盛会となった。両会長の挨拶に続き、交流懇親の歓談、中には早大時代の旧交を温めあう場面もあり、ハイライトは“都の西北”そして声高らかにエール交換 思わず目頭が熱くなる。

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 交流会で。前列左2人目から、土屋上田稲門会会長、兵藤当会会長、土屋上田市長

翌日の出発は、宿泊したホテルから至近の上田電鉄上田駅から、“歓迎・早大鎌倉稲門会御一行様”と掲示の専用車両に乗りスタート。車内では終点まで名ガイドの車掌嬢が、ハーモニカ演奏まで披露、その卓越したガイドに釣られてか、全員が記念品購入、じきに電車は終点の別所温泉駅に到着した。

  DSC_8866_40.JPG DSC_8873_41.JPG上田電鉄「上田駅」頭と社内風景

出迎えてくれた地元のガイドの案内で、目的地の「安楽寺」まで軽重様々な足取りで向かう。安楽寺の特別拝観にあたっては当会顧問の高井氏(羽村市崇禅寺住職)の導きで実現したもの。法話に耳を傾けたあとは、目玉の「国宝八角三重塔」の拝観。鎌倉北条氏の外護により栄えた寺の至宝に感動する。

 DSC_8887_42.JPG DSC_8896_43.JPG 安楽寺内 と 国宝「三重塔」

近くまで迎えに来てくれたバスに乗り、途中の「道の駅」で買い物、アクアホテルでプレミアムランチ、そして最後は予約していた「松井農園」でリンゴ狩りに立ち寄る。様々な種類のリンゴを味見したり狩り取ったり配送手配したりと、たくさんの思い出を詰め込んで、実り多き旅の帰路についた。

                                (文:山田重文、写真:小林敏二)