<第52回「りんどう句会」報告(2021年9月27日(月)投句締切)>
第52回りんどう句会をネットで実施しました。今回は14名参加の各3句、合計42句の出句がありました。
当月の兼題は手島簾雲さん出題の「露」です。秋の季語で、水蒸気が地表近くの冷たいものの表面に凝結して水滴になったものを言います。
互選による得点句は、最高得点6点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、得点は少し分散しました。兼題では様々な露の状況を詠んだ句が多くありました。
次回は、10月25日(月)に久し振りのリアル句会を開催する予定です。兼題は福田くにもとさん出題の「芭蕉」です。秋の季語で、バショウ科の多年草で、葉は二メートルもあり、それが風に吹かれるさまを松尾芭蕉は愛したそうです。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
6点句 秋の雨はやふたとせの空き旅館 福田くにもと
5点句 長年の主治医閉院秋淋し 高吉よしえ
古書店の主役は昭和秋うらら 山田伸子
4点句 露の玉零るるきはに閃けり 福田くにもと
3点句 風立ちぬ右往左往の芋の露 浜崎かづき
露けしや湖畔の朝の舟着き場 吉崎明光
種ありの巨峰昭和の男たち 田村昌恵
夭逝のチェリストの名の秋薔薇 山田伸子
野仏に微笑み返す秋彼岸 千葉ふみこ
付いて来る我が影友に秋遍路 浜崎かづき
鬼灯を揉む指先のなまめかし 鈴木金平 (北村拓水記)