<第49回「りんどう句会」報告(2021年6月21日(月)開催)>
第49回りんどう句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は北村拓水出題の「夏木立」です。夏になり、青々と葉が茂った木立を言います。生命力みなぎる日陰は、人々にほっと息をつかせる場所でもあります。日頃の風景や思い出を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点7点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、得点は分散しました。初夏の清々しい句が多くありました。
次回は、7月26日(月)開催予定で、兼題は鈴木總さん出題の「日傘」です。強い日差しを避けるために用いる傘です。白地の「白日傘」や美しい絵模様の「絵日傘」があります。
この度、鎌倉稲門会創立70周年記念事業の一環として「句集りんどう」を発行しました。閲覧ご希望の方は、お申し出下さい。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
7点句 十薬の白深めゆく日暮れかな 田村昌恵
5点句 手水舎(てみずや)に紫陽花泳ぐ八幡宮 鈴木金平
4点句 御佛の笑みを包むや夏木立 上野なをひろ
教会へステッキを手にパナマ帽 前川たく
3点句 木もれ日に妖精舞ふや夏木立 千葉ふみこ
紫陽花の蒼艶めきて雨上がる 北村拓水
黒南風に傷残る頬ふと痛み 千葉ふみこ
産直市お馴染みさんから買ふトマト 高吉よしえ
六月の雨の夕べは無表情 吉崎明光
さっぱりと短髪にして夏初め 鈴木總
谷戸の雨茶室賑はす青蛙 千葉ふみこ
(北村拓水記)