<第47回「りんどう句会」報告(2021年4月26日(月)開催)>
第46回りんどう句会を実施しました。今回は13名参加の各3句、合計39句の出句がありました。
当月の兼題は鈴木金平さん出題の「春の夜(はるのよ)」。夜の時間は、夕べ→宵→夜中と深まっていきます。春の夜は朧夜となる事も多く、艶なる趣が満ちます。兼題については、日頃の体験や艶なる思い出を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点6点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、春真っ盛りで、気持ちも高まる句が多くありました。
次回は、5月31日(月)開催予定で、兼題は藪野詠子さん出題の「風薫る」です。木々の緑の香りを運ぶ心地よい風で、夏の季語です。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。原句を一部修正。氏名は俳号)
6点句 山鳩の声間延びせる目借時 上野なをひろ
幸不幸柩に納め鳥曇 吉崎明光
5点句 オペラ跳ね余韻を歩く春夜かな 山田伸子
春の夜や愛の讃歌に白ワイン 田村昌恵
紙風船突かれ叩かれ捨てられて 鈴木金平
辻風に鏡獅子めく雪柳 前川たく
4点句 交差点に花束一つ春の夜に 手島簾雲
3点句 置き土産の夫のハモニカ春の果 山田伸子
検査終へて医院の庭の白躑躅 北村拓水
俄雨子猫と宿る寺の門 前川たく
到来の筍糠も添へられて 高吉よしえ
(北村拓水記)