第40回「りんどう句会」(ネット句会)報告
(2020年9月28日(月)投句、同10月5日(月)選句締切り)
第40回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は14名参加の各3句、合計42句の出句がありました。
当月の兼題は吉崎明光さん出題の「台風」。秋の季語で、立春から数えて二百十日~二百二十日頃の嵐を言います。その体験談を詠んだ句が多かったようです。互選による得点句は、最高得点10点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんありました。
なお、次回は、10月26日(月)投句締切りで、兼題は上野なをひろさん出題の「菊」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
新型コロナウイルス感染はやや落ち着いて来た感じですが、まだまだ予断を許さない状況でワクチン開発が待たれます。句会は本来であれば座の文芸として一堂に会して行うものですが、このような環境下ですので、ネット句会という方法で行っています。大きな状況変化がない限り、現時点では来年1月より鎌倉芸術館での開催を予定しています。新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。
(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)
6点句 新任の駐在美男秋麗 田村昌恵
5点句 満ち足りた猫の背伸びや秋の昼 鈴木總
廃屋の庭よりほのか金木犀 上野なをひろ
トス上げて空の高きにおどろきぬ 高吉よしえ
台風に沖の膨らむ相模灘 福田くにもと
4点句 炉畳に夕影淡し吾亦紅 吉崎明光
3点句 明けやらぬ台風の夜や乱歩読む 吉崎明光
敬老日濃いめに淹れる茶の丸み 山田伸子
鷹渡る伊良湖岬の空高く 浜崎かづき
(北村拓水記)