第39回「りんどう句会」(ネット句会)報告

<第39回「りんどう句会」(ネット句会)報告

2020831日(月)投句、同97日(月)選句締切り)>

 第39回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回は14名参加の各3句、合計42句の出句がありました。

当月の兼題は手島簾雲さん出題の「残暑」。秋の季語で立秋以降の暑さを言い、夏とは違うやりきれなさがあります。そのやりきれなさを詠んだ句が多かったようです。

互選による得点句は、最高得点タイの12点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんありました。

なお、次回もネット句会を開催します。928日(月)投句締切りで、兼題は吉崎明光さん出題の「台風」。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。

 新型コロナウイルス感染はやや落ち着いて来た感じですが、まだまだ予断を許さない状況でワクチン開発が待たれます。句会は本来であれば座の文芸として一堂に会して行うものですが、このような環境下ですので、現在はネット句会という方法で行っています。新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問い合わせください。

今般、鎌倉稲門会の玉縄事務所が閉鎖されることとなりましたが、当句会発足以来、同事務所を利用させて頂き、本当に有難うございました。リアル句会再開後は新句会場(原則、鎌倉芸術館会議室を予定)にて開催予定です。

(今月の高得点句:3点以上。氏名は俳号)

  12点句  シャッターに閉店の文字街残暑     浜崎かづき

  10点句  満十歳敗戦の日の青き空        藪野詠子

  9点句  打ち水にそこだけの風立ちにけり   前川たく

  4点句  妻の愚痴聞き流しゐる残暑かな    前川たく

      廃線のトンネルの先花芒       千葉ふみこ

       盆の月親の齢に並びけり       浜崎かづき

       空睨み蟻に曳かるる秋の蝉      上野なをひろ

  3点句    息子から残暑見舞ひの桃七つ     鈴木總

        腕白の鼻膨らませ大西瓜       吉崎明光

                             (北村拓水記)