<第36回「りんどう句会」(ネット句会)報告
(2020年5月25日(月)投句、同6月1日(月)選句締め切り)>
第36回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回も15名全員参加の各3句、合計45句の出句がありました。
当月の兼題は鈴木聰さん出題の「風薫る」。コロナ禍のため、最も季節のいいこの時期に外出を控えざるを得ず、薫風を肌で実感する機会も少なかったのですが、俳句は想像の世界も詠めます。今までの経験などを活かした句もたくさん寄せられました。
なお、次回もネット句会を開催します。6月29日(月)締め切りで、兼題は山田伸子さん出題の「夕焼」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
なお、当句会は2017年6月に発足し、順調に活動を続けてきました。本来であれば、3周年記念の懇親会を盛大に開催したいところですが、時節柄、しばらくは自重の月日を過ごさざるを得ないようです。しかし、句会はネットを利用し、たゆまず、毎月着実に継続していきます。新規入会あるいは見学希望の方は、玉縄事務所あてメールでお問い合わせください。
(今月の高得点句:3点以上、原句のまま。氏名は俳号)
6点句 街角にパン焼くにほひ風薫る 浜崎かづき
薫風にヨット弾むや相模湾 上野なをひろ
樟若葉古き校舎を包む程 高吉よしえ
5点句 薫風や曽孫できたと洟垂れが 鈴木金平
4点句 無伴奏チェロ組曲や牡丹咲き 山田伸子
滑川瀬音に混じる河鹿笛 福田くにもと
夏めくや小手をかざして信号機 浜崎かづき
3点句 莢豌豆厨に母の白き指 鈴木金平
記念日や罪滅ぼしの柏餅 前川たく
新緑をワルツに乗せて谷戸の風 北村拓水
見るかぎり息吹湧き立つ若緑 鈴木金平
藪に咲き忍冬の花にごりなし 小川 求
(吉崎明光記)