(2020年3月1日(月)投句、同7日(土)選句締切)>
2月24日(月)に実施予定だった玉縄事務所における句会は取止めたものの、第33回句会としてメール(一部、郵便とfax)利用による句会を実施しました。今回から新規に入会した会員1名を含め、15名全員が出句、投句と選句の締切も全員が厳守され、無事、初めてのネット句会を開催することができました。
当月の兼題は鈴木金平さん出題の「水温む(みずぬるむ)」。寒さが去って、河川や湖沼の水が暖かくなるさまをいいます。春暖の水辺の風光を詠んだり、そこに、やっと春になったという季節感を託した句が多いようです。下記に今回の高得点句を紹介します(3点以上、一部修正・添削後。氏名は俳号)。
なお、次回予定していた3月30日(月)の第34回りんどう句会も、玉縄事務所への集合は不可能のため、今回同様、ネット句会を実施します。兼題は藪野詠子さん出題の「山笑ふ」。このような時だからこそ明るい雰囲気の季語をという出題者の願いです。投句締切は3月30日(月)。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句。
新規入会あるいは投句希望の方は、玉縄事務所宛メールで連絡・お問い合わせ下さい)。
9点:負け凧の脚へらへらと落ちにけり 浜崎かづき
9点:ベランダの鉢の出し入れ日脚伸ぶ 福田くにもと
7点:雅なる雛の飾のヒエラルキー 山田伸子
6点:お待たせととどく手摘みの蕗の薹 田村昌恵
5点:ミシン踏む音のしてゐる春障子 小川求
5点:ほの香るえびらの梅や能楽堂 前川たく
4点:一団の厚底靴や水温む 吉崎明光
4点:水温む米研ぐ日々に少しずつ 鈴木聰
3点:その声の古き記憶や水温む 山田伸子
3点:友眠る北のまほろば鶴帰る 吉崎明光
(吉崎明光記)