<第30回「りんどう句会」報告(2019年11月25日(月)開催)>
今回は13名の出席+欠席投句1名で、出句数はいつも通り14名×3句の合計42句。11月の兼題は浜崎かづきさん出題の「小春」。
小春は、立冬を過ぎて日ごとに寒さが加わってくる中にも、よく晴れて風も穏やかな日和が続く時候をいい、ほんのひと時の暖かい日々を、可愛い春のようだと表現したもの。その中の一日を「小春日」といい、「小春日和」「小春風」「小春凪」「寺小春」など、使い方は幅広い。
下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部修正・添削後。氏名は俳号)。
次回は年末のため、1週繰上げて12月23日(月)開催予定(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は福田くにもとさん出題の「帰り花」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を出句。
現在、参加者は14名でほぼ定着していますが、有難いことに本欄の愛読者もいらっしゃるようです。まだまだ新会員募集中ですので、ぜひご一緒に俳句を楽しみませんか。ご連絡・お問い合わせをお待ちしております(玉縄事務所宛)。
10点:ふと命惜しくなりたる小春かな 小川求
7点:国持たぬ民の祈りや寒昴 小川求
5点:湯の宿の頬に冷たし朝戸風 前川たく
4点:小春日や母の書付捨て難く 鈴木聰
4点:蟷螂の斧の空しや鵙の贄 上野なをひろ
3点:小春日や共寝の猫の長欠伸 福田くにもと
3点:小春日や欠伸の猫と目を合せ 浜崎かづき
3点:小春日やはや居眠りの夫老いぬ 高吉よしえ
3点:「お待たせ」と外すショールのいつもの香 吉崎明光
3点:朝焼を切り取る冬の格子窓 千葉ふみこ
(吉崎明光記)