第29回「りんどう句会」報告

<第29回「りんどう句会」報告(20191028日(月)開催)>

 今回も14名全員の出席で出句数は、14名×3句の合計42句。10月の兼題は千葉ふみこさん出題の「紅葉」。

春の「桜」と並んで、代表的な秋の季語です。それだけに、どれほど多くの句が過去に詠まれてきたか、そのなかで類想類句に陥らずに、いかに作者の独自性を一句に込められるか、という意味では結構難しい季語となります。

下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。

 次回は1125日(月)開催(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は浜崎かづきさん出題の「小春」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を出句。

 現在、参加者は14名でほぼ定着していますが、まだまだ新会員募集中です。俳句に少しでもご興味のある方は、是非お問い合わせ下さい(玉縄事務所宛)。

       9点:赤い羽根胸に小さき免罪符      浜崎かづき

8点:つくづくと河多き国秋出水      小川求 

  8点:嵐去り洗濯竿に秋あかね       藪野詠子    

  5点:草の実を付けて隣家の犬帰る     高吉よしえ

  4点:地に落ちし木の実の宿す夢あまた   福田くにもと

  3点:思ひ出に紅葉ひとひら持ち帰る    高吉よしえ

  3点:色づきし満天星紅葉夕陽さす     藪野詠子

  3点:まっしぐら駆けたし尾瀬の草紅葉   千葉ふみこ

  3点:穂をたれし稲濁流に言葉無し     千葉ふみこ

    

                          (吉崎明光記)