<第28回「りんどう句会」報告(2019年9月30日(月)開催)>
今回は14名の出席、出句数は、14名×3句の合計42句。9月の兼題は田村昌恵さん出題の「月見」。
多忙な日常生活のなかで、仲秋の名月をゆっくり眺めて賞するひとときを意識して持っていたいですね。傍題は、月祭る、月の宴、月見酒、月見団子、月見舟など月見にまつわる言葉がたくさんあります。それぞれの月見に馳せる思いを込めて多くの佳句が寄せられました。
下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。
次回は10月28日(月)の開催(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は千葉ふみこさん出題の「紅葉」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を出句。
5点:化粧濃き声高の娘ら秋暑し 前川たく
5点:絵付する陶芸の庭萩の風 田村昌恵
4点:人よりもやはりうさぎが似合ふ月 高吉よしえ
4点:老舗の名探す銀座に秋日射 田村昌恵
4点:浅間山噴煙染むる秋夕焼 福田くにもと
4点:鬼女舞ふよ風立ち騒ぐ芒原 鈴木金平
3点:摩天楼のホテルの窓の月見かな 前川たく
3点:風吹いて右往左往の芋の露 浜崎かづき
3点:虫の音に歩を留めたる宿の庭 福田くにもと
3点:チェロの音は風を奏でて賢治の忌 吉崎明光
3点:墓参り兄の化身か秋の蝶 北村拓水
3点:フランスにトリュフ日本に今年米 小川求
3点:秋鯖や塩振るママの割烹着 吉崎明光
(吉崎明光記)