<第22回「りんどう句会」報告(2019年3月25日(月)開催)>
3月の兼題は北村拓水さん出題の「蕗の薹」。早春、いち早く山野や庭先、土手など至るところに自生。萌黄色の花芽を見つけると、春の訪れを実感します。ほろ苦く、風味があり、蕗味噌やてんぷらにして味わうことも多いですね。今回も、蕗の薹の特性を生かした佳句がたくさん出句されました。
次回は最終週の月曜日がゴールデンウイーク最中なので、変則的に4月24日(水)開催します。(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は鈴木聰さん出題の「行く春」。傍題がたくさんあるので、句の風情によって自由に使用できます。投句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句です。
なお、当月の出句数は、参加者13名+欠席投句1名分の合計42句。うち、高得点句を以下に紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。
7点:早や八年瓦礫押しのけ蕗の薹 浜崎かづき
7点:結納のすみし親子の雛納め 戸谷昇子
6点:春雷や夢の続きへ寝返りす 吉崎明光
4点:沈む日の名残りを揺らす春の湖 高吉よしえ
3点:野地蔵の足下かしづく蕗のたう 福田くにもと
3点:意志のある如く天向く蕗の花 千葉ふみこ
3点:お返しの器に添へる蕗の薹 前川たく
3点:花木五倍子揺らすりすの尾旭朝日浴び 千葉ふみこ
3点:春茶席母の好みの江戸小紋 田村昌恵
3点:うろ覚への校歌三番卒業す 浜崎かづき
(吉崎明光記)