第17回「りんどう句会」報告

<第17回「りんどう句会」報告(2018年Ⅰ029日開催)>

 今月の兼題は「秋深し(深秋)」。朝晩はともかくも、日中の気温はまだ20度を超える日々、季語の実感は薄くても、俳句は季節を先取りするもの。比較的取り組みやすい兼題だったためか、佳句が多く寄せられました。

 今月は新入会員が2名参加、会員数は17名となりました。お2人とも俳句は初めてという触れ込みでしたが、初回から高得点句に名を連ねるなど、複数の選者の選に入り、先がとても楽しみです。

なお、次回は1126日(月)開催予定(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。俳句の世界では初冬です。兼題は「冬薔薇(ふゆそうび)」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を投句してください。

 以下、当月の高得点句(3点以上、氏名は俳号)。

  7点:マドンナの訃や深秋のクラス会    吉崎明光

  7点:秋深しなじみの老舗店を閉づ     高吉よしえ

  4点:菓子を焼く古きレシピや秋深し    山田伸子

  4点:土地の者のみ知る道ぞ草紅葉     高吉よしえ

  3点:秋深し袱紗をさばく指白し      千葉ふみこ

  3点:落葉落葉吾も掃ききれぬ愁ひあり   鈴木金平

  3点:思はずもふとん掻き寄す夜寒かな   高吉よしえ

  3点:秋深し托鉢の経ひびき合ふ      山田伸子

  3点:秋深し開きしままの宇宙本      前川たく

  

                        (吉崎明光記)