「バードウォッチングの会」では1月18日(木)に今年最初の探鳥会を横浜市戸塚区の舞岡公園で行いました。舞岡公園は田んぼや雑木林が保存された、昔ながらの里山の風景が残る場所です。
この日集まったのは11人。集合場所の戸塚駅からバスで公園に向かい、入口で身支度を整えて園内に入りました。いつもなら入口付近で小鳥の群が出迎えてくれるのですが、この日は晴天にもかかわらず森の中からはヒヨドリの声がするだけの静けさ。前日の雨天が影響したのでしょうか。
それでも丘を下って進むと、最初の池にコサギが降り立ちました。冬枯れの林の中の真っ白なコサギは目立ちます。次に立ち止まったポイントにはカメラマンが居て何かを撮影していましたが、暫くすると15メートルほど先にトラツグミが現れました。トラツグミは繁殖期になると夜や朝暗いうちに「ヒー、ヒョー」という不思議な声で囀る、この辺りでは比較的珍しい鳥で、昔の人はこれを伝説上の生き物「鵺(ヌエ)」の声として恐れたそうです。先に進んで、今日の探鳥会の一番のポイント「きざはし池」に来ると、ここには大勢のカメラマンが三脚を構えていました。狙いは大型のシギのヤマシギと小型の啄木鳥のアリスイです。どちらも毎冬舞岡公園に姿を見せる比較的珍しい種ですので、暫く現れるのを待ちましたが、残念ながらこの日は出ませんでした(2日前に下見に行った時には居たのですが)。次の「宮田池」にはマガモ、コガモ、カルガモなどの水鳥が集まっていました。最後のポイント「河童池」は普段なら水を飲みに来る小鳥類が見られるのですが、この日は広場で小学生の遠足が騒いでいたためにそれを避けたのか出ませんでした。池の畔で満開のロウバイの前で記念写真を撮り、その後、戸塚駅に戻って昼食会を行いました。この日観察出来た鳥は19種と、やや少なめでしたが、この時期にしては風のない穏やかな晴天の一日を楽しむことが出来ました。
報告者: 上野尚博(探鳥会リーダー)
写真説明:
左から(1)集合写真 (2)出発前のご挨拶 (3)トラツグミ