7月24日、第17回鎌倉六大学交流コンペ、湘南CCにて開催。新ペリアにて40名が個人戦、団体戦を戦った。個人戦優勝 相良 幸雄、準優勝 渡辺 雅史(共に立大)第3位 高山 忠臣(東大)。各大学の上位4名の平均ネットで決めた団体戦は優勝 立大、以下東大、慶大、早大、法大、明大の順でした。 早稲田は君和田、長坂、大森、落合、白井、井元、上野、藤原の8名参加。個人戦11位の君和田 正夫氏がグロス90、ネット75.6で8人中最高位でした。
今後、諸先輩がたの、ゴルフに関連するお話を掲載していこうと思います。その第1回目として、君和田氏にお願い致しました。ご期待ください。
敬語とゴルフは難しい 君和田 正夫
熱中症のニュースを聞きながら、昨年の夏の暑さを思い出しました。あるゴルフ場でお茶屋に寄ったら、前の組のメンバー一人がテーブルに突っ伏して、苦しそうにしていました。他の3人に置いて行かれたようです。おしぼりを出したり、水を飲ませたり、従業員は慌ただしく介抱していましたが、突然、ほっとしたように言いました。
「お客さま、お迎えが参りました」
「えっ!」と一瞬耳を疑いました。が、クラブハウスから「お迎えの」車が駆け付けて来るのを見て、笑いをこらえるのに必死になりました。ゴルフは競技中の死亡率が最も高いスポーツです。敬語や丁寧語の使い方は我々高齢者も注意しなければいけませんね。
ということで、暑い夏のゴルフは避けていたのですが、7月23日に湘南カントリー倶楽部で行われた鎌倉六大学対抗ゴルフ大会に初めて参加させていただきました。かなりの差で優勝には手が届きませんでしたが。
ゴルフも敬語に劣らず難しい。「こんなはずではなかった」とか「パーを取れるホールなのにボギーか」とか。ため息をつくたびに思い出すことがあります。実は「ボギー」は「パー」だった、という話です。有名な話なのでご存知の方が多いかもしれません。
私が愛した作家、と言うよりゴルフ・エッセイストの故夏坂健氏によると、英国生まれのゴルフは米国で大きく変貌・堕落したそうです。彼曰く「アメリカによって破壊された最大の用語は何と言ってもボギーにとどめを刺す。ボギーは正しくはパーのことである」(『我が心のホームコース』)。英国は1890年に「基準打数」を「ボギー」と決めたそうです。
なぜ変わってしまったのか。英国ゴルファーと新聞記者のダブル勘違いが原因だそうです。英国のプロが米国でプレーした時、彼は米国流の長いミドルをロングと勘違いしてしまいました。5打で終えたので当然「ボギー」と申告しました。それを取材した米国の記者は「一打多いことをボギーと言うんだ」と勘違いして書いたのが始まりだそうです。
全米オープンゴルフ(2010年)の翌日、USGA(全米ゴルフ協会)の幹部とプレーする機会があったので、確かめてみました。答えは「米国でも最初はボギーがパーだった」でした。昔に戻してくれませんかね。