鎌倉稲門会「バードウォッチングの会」の行事「二子山で鳥のさえずりを聞く会」が5月21日(木)に開催されました。二子山は葉山町に所在する標高200m程度の小山ですが、山麓には林が広がり夏冬を通じて様々な小鳥類を観察することが出来ます。今回は初めての夏鳥観察会でした。ここで有名なのは「日本の極楽鳥」とも呼ばれるサンコウチョウが毎年繁殖していることで、関東各地からバードウォッチャーが集まって来ます。
今回の参加者は10名。9時前から歩き始め、目的の「森戸川林道」に入るとすぐにホトトギスの「特許許可局」という声が聞こえてきました。先に進むと、日本三鳴鳥の一つオオルリの歌声が谷に響いてきます。続いて目的のサンコウチョウ(三光鳥)の「月・日・星ホイホイホイ」という三つの光を示す声。残念ながら周囲の木の葉に邪魔されて姿が見えません。更に進むと木の葉の間で虫を探しながら「焼酎一杯グーイ」と鳴くセンダイムシクイが現れました。
林道入口から鳥を観察しながらゆっくり歩いて1時間半ほど行った所に大勢のカメラマンが居る杉林がありました。ここは毎年サンコウチョウが営巣する所です。今年もここで巣に入る雄と雌を観察することが出来ました。長さが30cmほどもある見事な尾を持つ雄の姿を全員が見ることが出来ました。
巣の中のサンコウチョウのオス
撮影: 小林敏二氏
この日一番の目標だったサンコウチョウを見ることが出来たので同じ道を引き返し、新逗子駅近くのレストランで昼食、この日観察した鳥27種を確認して解散しました。
(上野 尚博 記)