第62回「りんどう句会」(メール句会)報告
(2022年7月26日(月)投句、8月2日(月)選句締切り)
第62回句会は、12名の会員から3句ずつ、全36句の出句でした。当月の兼題は藪野詠子さん出題の夏の季語「夏休み」です。また、今回はコロナウイルス第7波蔓延のため、残念ながらメール句会となりました。
メール句会では双方向の口頭による意見の交換はできないのですが、毎回作られる句会報に自分が特選句に選んだ句についての選評を書き、自分の作った句の「句の背景」を載せることができます。句会報は、「みんなの選んだ特選句」、得点の高い順に並べた「互選による得点句」から成り、我々にとって何より勉強になるのがリアル句会、メール句会を問わず、吉崎明光代表が「互選による得点句」に書いて下さる添削とコメントです。
今回最高点を獲得した田村昌恵さんの句「照れながら開く日傘や伊達男」を特選に選んだ選評には男性からのものと女性からのものがありましたが、どちらも、日傘は男性にはまだ「気恥ずかしい」「照れくさい」物という点を取り上げていました。そして「伊達男」という表現にも点が集まったと思われます。
次回は8月29日、兼題は北村拓水さん出題の「流星」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。
当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。
【今月の高得点句(同点句は兼題優先)氏名は俳号】
(6点句) 夏休みバイトも恋もデパ地下で 鈴木金平
兄の手のそつと添へられ庭花火 吉崎明光
追ふ子らをからかふごとく夏の蝶 前川たく
かき氷崩れて弾む会話かな 福田くにもと
(3点句) せみ鳴かずズボンにしかとしがみつき 手島廉雲
(山田伸子記)