<第51回「りんどう句会」報告(2021年8月30日(月)投句締切)>
第51回りんどう句会をネットで実施しました。今回は14名参加の各3句、合計42句の出句がありました。
当月の兼題は山田伸子さん出題の「朝顔」です。秋の季語で、鎌倉時代以後、観賞用に栽培され、江戸時代に広く親しまれる様になりました。
互選による得点句は、最高得点8点でした。その他の句も秀句、佳句がたくさんあり、得点は少し分散しました。朝顔の清々しさを詠んだ句が多くありました。
次回は、9月27日(月)投句締切のネット句会で、兼題は手島簾雲さん出題の「露」です。秋の季語で、水蒸気が地表近くの冷たいものの表面に凝結して水滴になったものを言います。
当句会は、メンバー全員和気あいあいに俳句を楽しんでいます。ご興味のある方は、是非ご一緒に句座を囲みましょう。特にこのような環境下、日常生活に大いに潤いをもたらすこと必定です。
新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務所あてメールでお問い合わせください。ご連絡をお待ちしています。
(今月の高得点句:3点以上。一部修正後。氏名は俳号)
8点句 秋日射のれんの奥に招き猫 田村昌恵
6点句 長き夜や近所で止まる救急車 浜崎かづき
妻病みて米磨ぐ吾や花芙蓉 鈴木金平
5点句 蜩の声響き合ひ谷戸暮るる 北村拓水
秋灯や老女の守る縄暖簾 福田くにもと
踊り果てうづき始むる鼻緒擦れ 浜崎かづき
3点句 朝顔や青は去年のこぼれ種 高吉よしえ
朝顔の紫紺からまる破れ垣 前川たく
庭先に朝顔咲ける朝餉かな 山田伸子
送り火の彼方の影の去りやらず 吉崎明光
つなぐ手をほどきたきよな残暑かな 前川たく
(北村拓水記)