<第27回「りんどう句会」報告(2019年8月26日(月)開催)>
今回は13名の出席、出句数は、欠席投句も含めて14名×3句の合計42句。
8月の兼題は高吉よしえさん出題の「蚊帳」(夏の季語)。
今は蚊帳を利用する機会はほぼ皆無と思われますが、皆さん、子供のころのさまざまな思い出を懐かしみながら、一句に仕立て上げていました。下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。
次回は9月30日(月)の開催(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。
兼題は田村昌恵さん出題の「月見」。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を出句。
6点:腹掛の座敷童子も蚊帳にをり 吉崎明光
6点:みどり児のつかまり立ちや敗戦忌 小川 求
6点:ひと夏を鳴き切つたるや骸あり 鈴木金平
4点:大蚊帳や五人家族でありし頃 浜崎かづき
4点:盆用意父せしやうに鎌研いで 小川 求
4点:おみくじを結ぶ指先おにやんま 千葉ふみこ
3点:蚊帳まとひ泳ぐ真似ごとせしことも 前川たく
3点:住む町のホテルに夏の旅気分 前川たく
3点:秋蝉の短く鳴いて落ちにけり 浜崎かづき
3点:旧友は故郷動かず盆踊 吉崎明光
3点:送火の消えて思ひを断ちにけり 浜崎かづき
3点:小さき手をこわそに伸ばす庭花火 前川たく
(吉崎明光記)