<第23回「りんどう句会」報告(2019年4月24日(月)開催)>
4月の兼題は鈴木聰さん出題の「行く春」。惜春の思いを詠嘆する季語です。出句数は、(参加者12名+欠席投句2名)×3句の合計42句。今回も、それぞれの春を惜しむ佳句が寄せられました。下記に高得点句を紹介します(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)
句会終了後は、句会欠席者2名も駆けつけ、14名全員でお茶会を楽しみました(「ホテルメッツかまくら大船」の白ヤギ珈琲店の個室を貸切で)。
次回は5月27日(月)の開催(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。兼題は山田伸子さん出題の「万緑」。俳句は季節を先取りするので、5月は夏の季語となります。出句は兼題1句と当季雑詠2句の合計3句です。
6点:行く春やばつさり捨つる古写真 前川たく
6点:伸び縮みして遠足の子ら通る 浜崎かづき
6点:春の雨降るも上がるも知らぬ間に 高吉よしえ
5点:潮止り浮子も動かず目借時 上野なをひろ
4点:鼓の音桜蘂降る古屋敷 千葉ふみこ
3点:春いくや煩悩の身はそのままに 鈴木金平
3点:花の下耐へし米寿の慈母在す 山田伸子
3点:行く春や真の平和を次世代に 戸谷昇子
3点:崩れ落つる土塀彩るつつじかな 鈴木金平
(吉崎明光記)