<第19回「りんどう句会」報告(2018年12月24日(月)開催)>
クリスマスイブも何のその、13名の会員が集まり、欠席投句1名も加え、14名×3句の42句が寄せられました。今月の兼題は「柚湯」。柚子風呂、冬至風呂とも言います。年の暮れ、来し方行く末を考えながらゆったり柚湯に浸かる、今では実際どの程度各家庭で行われているかどうかわかりませんが、子供のころの思い出も含めて、季節感を十分味わうことができました。
なお、次回は1月28日(月)開催予定(13時~16時、鎌倉稲門会玉縄事務所)。俳句の世界では晩冬の時期ですが、当句会は月末近くに開催されるため、月初の季語はなかなか詠む機会がありません。したがって、せっかく新年の季語もたくさんありますので、当季雑詠のなかに、新年を含むことも可としました。兼題は「初富士」。まさに新年の季語です。兼題1句と当季雑詠2句の合計3句を投句してください。当日は句会終了後、新年会も行います。
以下、当月の高得点句(3点以上、一部添削後。氏名は俳号)。
7点:吊り下がる鮟鱇客を竦ませり 山田伸子
6点:人柄も暮しも見えて納め句座 高吉よしえ
5点:柚子湯して母と歌ひし武田節 前川たく
4点:段取りを終へて一息小晦日 千葉ふみこ
4点:冬至風呂去年は一緒に入りしに 鈴木金平
4点:相模湾冬日に描く鳶の輪 福田くにもと
4点:病む人の軒を彩る寒椿 藪野詠子
3点:国会にシュプレヒコール銀杏散る 田村昌枝
3点:マスクして物言ひたげなをんなの目 吉崎明光
3点:おでん煮て家出心の旅支度 戸谷昇子
(吉崎明光記)