<第10回「りんどう句会」報告(2018年3月26日開催)>
今回の兼題は「花(桜)」。俳句では「花」と言えば桜のこと。古来数多くの桜の句が詠まれてきましたが、今回、当句会においても、とてもユニークで「花」に対する日本人の感覚を上手に詠みこんだ句も発表されました。俳句を初めてまだ間もないという会員に高得点句が生まれており、経験者もうかうかしていられません。次回は、最終週の月曜日30日がゴールデン・ウイーク(因みに、実はこれも晩春の季語です)の最中なので、1週間前倒しして4月23日(月)13時より、玉縄事務所で開催予定です。兼題「春の宵」1句と当季雑詠2句の計3句。見学でも結構ですので、ご関心のある方、ぜひご一報ください(事務所宛メールで)。以下、当月の高得点句(一部原句を添削。3点以上、氏名は俳号)。
9点:夜桜や六方踏むか石畳 鈴木金平
5点:花咲けど愛でる人なき被災の地 千葉ふみこ
5点:春の蕗煮れども越せぬ母の味 高吉よしえ
4点:浮き浮きと川面を舞ふや初燕 上野なをひろ
4点:吉野よりも母の里なる八重桜 高吉よしえ
3点:居眠りもさせぬ話芸や目借時 吉崎明光
3点:残雪の芽鱗敷き詰む橅の森 福田くにもと
(吉崎明光記)