第92回「りんどう句会」報告 

第92回「りんどう句会」報告 

(2025年127日(月)鎌倉芸術館会議室にて開催)

第92回句会は、欠席投句3名を含む18名の投句(計54句)と、欠席者による事後的な選句を含む17名の選句をいただきました。当月の兼題は石川一洋さん出題の「大寒(だいかん)」。大寒は1年で最も寒い時期で、今年は、1月20日から2月2日になります。今回も兼題以外にも多くの佳句が寄せられました。

【今月の高得点句(3点句以上、一部修正)、氏名は俳号】

(9点句)  大寒の山河は命孕みつつ         吉崎明光    

(7点句)  針供養この一本で子を育て        浜崎かづき

       通院の予約書き込む初暦         福田くにもと 

(6点句)  花手向く写真は笑顔冬深し        千葉ふみこ 

(5点句)  大寒や何処か覚悟のやうなもの      保坂令子

(4点句)  裏庭の蝋梅落ちて香り濃し        福田くにもと

       賀状読み顔浮かべたる文字の癖      北村拓水

       値は二倍量半分の冬菜棚          吉崎明光

(3点句)  北条氏滅びし跡や寒椿          前川たく

       大寒や前歯にしみる朝戸風        前川たく

       星冴ゆやギリシャ神話を空に読む     浦野和子        

次回、第93回の句会は2025年2月17日(月)13時から鎌倉芸術館会議室で開催します。兼題は安藤宗幸さん出題の「東風(こち)」です。兼題1句と当季雑詠2句をご用意ください。また、当句会への新規入会あるいは体験参加希望の方は、鎌倉稲門会事務局あてメールでお問合わせください

                                   (山田伸子記)